SSCナポリ時代のサッリの「痛恨のミス」はチェルシーで矯正されている

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画像出典元 Football Whispers

チェルシー監督マウリツィオ・サッリの前職 SSC ナポリ監督時代、クラブ最高勝点等の輝かしい記録を挙げながらユベントスに一歩及ばず、サッリの任期ではスクデットを手にすることができませんでした。現地メディアはこの理由をサッリの「痛恨のミス」として定義して掲げ、現チェルシー時代ではまだその傾向は見受けられるものの少しは改善していると見解を述べているようです。

 

引用記事の和訳

マウリツィオ・サッリの名前が今夏にチェルシーの新監督として最初に真面目に言及された瞬間から、アントニオ・コンテの立場は最終的に更迭される前から悪くなり、おなじみの解雇にまつわる噂話が報道を賑わせた。

マウリシオ・ポチェッティーノが未だトッテナム・ホットスパー FC に銀製品を提供できていないという事実のために、彼の申し分のない質がしばしば安く見られてしまうのと同じように、サッリのSSC ナポリで執っていた審美的なプレッシングサッカーはブルーズにとって完璧にフィットしないだろうと多くの人が考えていた。

サッリと親しいパルテーノペ(SSC ナポリの愛称)の世話人たちは、他の問題よりも銀製品の欠如にはそれほど関心がなかった。

昨シーズンのナポリの勝点 91ポイントは、リーグの歴史の中で 5つのシーズンを除いてスクデットを確保するのに十分だったはずだが、ユベントスのフィールドでの優位性は、サッリが二流のカップ戦で収めた勝利よりも大きな成果を挙げたにも関わらず、そのギャップを狭めることさえある。

しかし、イタリアの戦術家が嫌悪するチームターンオーバー戦略は、複数の大会で戦っている主要ヨーロッパクラブでの日常であり、より根拠のある懸案事項だった。

引用元 Football Whispers、和訳者 cheren

画像出典元 Football Whispers

(図の和訳)

図の見方:ペルソナモデルは、出力をイベントカテゴリにグループ化することによって、チームを様式的に特徴づける。特徴にはそれぞれ割合(%)が割り当てられている。これは他のスタイルと比較してそのスタイルをどのくらい実行するかを表す。

 

昨シーズン、SSC ナポリでは 9人の選手がセリエA のリーグ戦 38試合のうち 32試合以上でスターターとして名を連ねた。これはサッリのファーストチョイスだった左 SB のファウジ・グラムが負傷していなかったときより高いと思われる数字だ。これら 9人の選手は 2017/18 シーズンに 2600分を超える最長の時間試合に登場していた。

その一方で、ナポリの多くの実用的な選手たちは、十分な賞賛を受けていなかった。

才能豊かな 21歳の守備的 MF アマドゥ・ディアワラはセリエA リーグ戦でのスターター起用が 5回に留まり、クロアチアの MF マルコ・ログは先発の機会を得られなかった。そしてトリノ FC から 2100万ポンド(約30.2億円)でサインした CB ニコラ・マクシモビッチはわずか 1回しかスターティング・イレブンとして選ばれなかった。

自慢のフロント3 のローテーション起用もほとんど見られなかった。FW ドリース・メルテンスはセリエA 35試合に出場し、残りの 3試合をベンチ外で過ごした。サイドの選手である MF ホセ・カジェホンはセリエA 38試合すべてにスターター起用された。そしてナポリのスター、FW ロレンツォ・インシーニェはセリエA 36試合に出場し、全く出場機会が無かったのはわずか 1試合のみだった。

FW アダム・ウナスや多才な MF エマヌエレ・ジャッケリーニ、怪我に悩まされてきた FW アルカディウシュ・ミリクは出場機会を満足に得られず、3回の先発出場に留まっている。

負傷したグラムと彼の代替選手 DF マリオ・ルイを加えた 32回以上のスタートを持つ 9人の選手の外に、MF ピオトル・ジエリンスキは、昨シーズン 5回以上セリエA リーグ戦で先発起用された唯一のナポリの選手だった。

サッリが充分なターンオーバーを拒否したことは、シーズンが終わった際に信頼できる選手が疲弊してしまったことにつながり、セリエA 最終週にタイトル戦を行うことができなくなってしまった原因として非常に合理的に考えられた。

28年ぶりのスクデットにあと一歩で手が届くところで、ナポリは 4月29日の ACF フィオレンティーナ戦で 0−3 の完敗を喫し、その 1週間後にはトリノ FC と 2-2 のドローに終わってしまった。

12月16日から 2月23日まで、ナポリは 10連勝を達成していた。しかし、その後彼らは残り 12試合で半分しか勝利することができなかった。ナポリはセリエA 最後の2試合には勝利したが、それまでにプレッシャーが掛かっていたため、ユベントスはナポリが手にしていたアドバンテージに屈することはなかった。

しかし、スタンフォード・ブリッジに到着してから、59歳のサッリは選手が負う肉体的疲労をより柔軟に管理するための貴重な教訓を学んだようだ。

彼のユニークなプレースタイルがどれだけ早く理解され、西ロンドンで採択されたのかという多くの疑いの目を驚かせたのに加えて、イタリア人監督はチェルシーの才能豊かなチームを巧みに活用している。

彼は依然として信頼できるコアを重用しているように見え、世界最高額のGK ケパ、DF マルコス・アロンソ、D アントニオ・リュディガー、DF ダヴィド・ルイス、DFセサル・アスピリクエタの 5人のバックポジションはプレミアリーグの 10試合を終えて全試合に出場しているのに加え、MF エンゴロ・カンテとプレーメーカーの MF ジョルジーニョも出場機会を欠かしておらず、チェルシーには真の選択肢が無い。

しかし、攻撃ポジションではサッリは忠実にローテーションを行っている。FW エデン・アザールのワールドカップ後の回復期間は 2018/19 シーズンの最初の 2試合の途中出場にすぎないことを意味し、彼は確かにスターティング・イレブンの不動のメンバーに残される。

MF ロス・バークリーと MF マテオ・コヴァチッチは、MF カンテと MF ジョルジョーニに続く 3人目の中盤の役割でかち合っている。しかし、FW アルバロ・モラタ、FW オリビエ・ジルー、FW ウィリアン、FW ペドロは、少なくとも半定期的な出場機会となっている。

チェルシーをプレミアリーグのトップ4 に戻すことを重視したトレーニングに注力させてこのようにチャンピオンズリーグの資格を獲得させ、サッリは最近ハットトリックを達成したルーベン・ロフタス=チークやシニアアクションが見られるカラム・ハドソン=オドイといったブルーズの才能豊かな若者に新たな経験を積ませる手段として、クラブのヨーロッパ・リーグへの参加を利用している。

サッリのより自由な選手起用は、これまでのところ実を結んでいる。

チェルシーは、現在リバプールや前年度プレミアリーグチャンピオンのマンチェスター・シティと僅差の勝点でプレミアリーグの順位で上位に位置しており、各クラブとも 10試合で未だ無敗を維持している。

しかし、サッリの新しい認識が、果たして必要に迫られたものか彼の意図したものかどうかはまだ分かっていない。元銀行家は移籍市場を軽視し、それを「弱者の避難所」と名づけ、不必要にチームを膨らませるために大規模に支出するのではなく、少人数のグループを最大限に活用するための実地的なコーチングアプローチを好む。

アザールを除いて、不発のストライカーとナポリで栄えた標準未満の FW の一般的な品質である攻撃陣の選手をチームの内外に配置するサッリの現在の方針は、彼の選択肢を撃退することを目的とした排除のプロセスかもしれない。

しかし偶然であろうと熟考の上の選択であろうと、サッリはチェルシーで今見ているローテーションの恩恵を見渡せるほど抜け目のない監督である。

引用元 Football Whispers、和訳者 cheren

 

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