サッリがチェルシーの作曲家ならジョルジーニョは指揮者だ

Chelsea
LONDON, ENGLAND - SEPTEMBER 15: Jorginho of Chelsea during the Premier League match between Chelsea FC and Cardiff City at Stamford Bridge on September 15, 2018 in London, United Kingdom. (Photo by Marc Atkins/Getty Images)

画像出典元 Last Word on Football

プレミアリーグ上位 3傑を争うマンチェスター・シティ、リバプールと比較してチェルシーの戦術の特徴を捉え、現地メディアがマウリツィオ・サッリのサッリ・ボールを交響楽団に例えてジョルジーニョの役割を説明したようです。

 

引用記事の和訳

Sarri is Chelsea's Composer But Jorginho is the Conductor - Last Word on Football
After remaining undefeated in the Premier League after 11 games, Chelsea seem to be in full swing thanks to Jorginho and the new philiosophy of Sarrismo.

サッリ・ボールと交響楽団

最近、ジャンフランコ・ゾラは以下のように語っている

「サッリズモ」(またはサッリ・ボール)は、「オーケストラのようなものだ。誰もがその役割を果たしている。」

この例えはむしろ適切だと思われる。クイック・スタッカートの音符のフレーズは、そのロマンチックな作曲家、マウリツィオ・サッリよって紡がれている。

人気を掻っ攫うバイオリンソロは、エデン・アザールが担当する。メトロノームベースは、エンゴロ・カンテとロス・バークリーによって演奏される。しかし、サッリズモのナポリ教会の主要使徒であるジョルジーニョは指揮者である。チェルシーは彼らのファンに音楽と気楽な楽器を与えたが、それらを調和してプレイするのはジョルジーニョの仕事だ。

彼らが学び始めたのはなんと美しい楽曲なのだろうか?プレシーズンでのスロースタートの予測にもかかわらず、選手たちがサッリの要求を学んだことにより、チェルシーは滑走している。彼らは現在、プレミアリーグの無敗の中に座しており、向こう見ずなリバプールよりも 6得点多いゴール数をマークしている。

これは、前監督アントニオ・コンテの実用的なスタイルからの大きな変貌を表している。主にマネジメント方針の変化によってもたらされたものであり、ジョルジーニョの紹介でもある。これらは両方共ナポリから輸入されたものだ。

引用元 Last Word on Football、和訳者 cheren

 

精巧に作曲された交響曲

「美」は、サッカーの芸術に関して、様々な表現の形をとることができる。前述のリバプールの暴力的な表情は、すべての人が追いたてられ、すべての銃が火を吹いている。

最も単純な型を見つけながら相手チームの型を崩して操作するグラウディオラ率いるマンチェスター・シティには、相手に対する細部にまで行き届く厳密な考慮があり、最もエレガントなフィニッシュに向けて選手が連動する。1990年代の基本に立ち戻った、ニール・ウォーノックの粘り強く辛抱強いアプローチに美しさが無いという人は居るのだろうか。

未完成で、そして多分冗長なマウリツィオの「サッリズモ」は、リーグトップの他のクラブと比較すると、おそらくマンチェスターとリバプールの間に位置している。リバプールのように荒々しく積極的ではないが、チェルシーにはプレスがある。同様に、シティーの複雑なパスも垣間見られるが、チェルシーは狙いすました焦点兵器ではなく、餌として使用している。

鋭い棒というよりは、人参の幻影。そして、これらの複雑な動きを指揮した男。元ナポリ牧師の同じ賛美歌の楽譜を歌うジョルジョーニョ。

引用元 Last Word on Football、和訳者 cheren

 

作品の中心にある指揮者

ジョルジーニョは、明らかにプレミアリーグの他の誰よりもボールに触っている。彼は現在、1試合平均 103回パスを出しており、これは No.2 の選手であるシティの DF アイメリク・ラポルテより 15回も多い。しばしば短くて鋭い、これらのパスをヒートマップで見れば、些細で軽薄に見えるかもしれない。しかし、それらは非常に重要だ。

サッリは確かにそう考えており、「ジョルジーニョは、私がチームにどのようにアプローチするかについて基準点である。」と述べている。サッリズモの完璧な形を追求することには、2つの主な目的がある。

引用元 Last Word on Football、和訳者 cheren

 

第一に、彼らは対戦相手にプレッシングを掛けるのに慣れている。後ろにいる CB や、そして彼の横にいる2人の MF とのパス交換で、ジョルジーニョは対戦相手の選手に対抗するように見える。

これは、ナポリで特に流行していた、DF ラウール・アルビオルと DF カリドゥ・クリバリの CB ペアが自陣のペナルティエリア外でジョルジーニョとトライアングルを結んだ形と酷似している。

今シーズン当初のリバプール戦でのアザールのゴール(上記)では、
ジョルジーニョが「レジスタ」の位置からゆっくりと慎重にパスしていたことについてはあまり知られていない。これは彼らがリバプールからボールを​​奪い取ったからだ。しかし、これはテンポの急激な変化によって FW の前進を解放する、サッリズモの実装におけるジョルジーニョの 2つ目の役割を果たしている完璧な例である。

彼はリバプールのカウンター・プレス攻撃の間に生まれた小さなスペースに漂い、すでに頭を上げてコヴァチッチからボールを​​要求している。アザールはすでに動き始めており、ジョルジーニョはこれがペースを上げるための適切なタイミングだと明確に感じている。サッリズモは、速い横方向の動きを行うための適切なタイミングを待っている。ここでは、リバプールがディフェンスに切り替えようとしており、ジョルジーニョはそれを悪用しようとしていることを示している。彼はそれをコヴァチッチに戻し、アザールへ放ち、自陣に戻る。最高のサッリズモの瞬間である。

引用元 Last Word on Football、和訳者 cheren

 

怖いほどにまだ施されるべき改善点がある

ジョルジーニョは最近、チェルシーがサッリズモを完全に理解するためにはまだ前途遼遠であることを認めている。彼は、ディフェンスへの移行期に「より迅速に対応し、反撃を少なくすることができる」と述べた。ジョルジーニョは、マウリツィオ・サッリがボールの両サイドでチームに望んでいることを明確かつ広範に理解している。これに関して、彼は今夏のプレミアリーグの移籍ウィンドウで最も意義深かった契約となるかもしれない。

チェルシーの選手たちがシステムをもっと把握するにつれて、それは第二のチームの特性となり、これらの改良は、チェルシーをマンチェスター・シティのタイトル獲りに対抗する更なる脅威的な挑戦者へと変貌させるだろう。今シーズンのタイトルを掴むのは自分たちではないかもしれない。しかし、ディフェンスの人員や攻撃の焦点は、改善することができる。シティにタイトル獲得を諦めさせることは、すなわち他の人を傍らに追いやるようなものだと誰もが同調して提唱する。

それでも、誰がそんなものを気にするのだろうか?やる気を挫く抑制を見いだされる可能性があったコンテとモウリーニョの下での実利的なサッカーが終わり、チェルシーは今まさにロマンチックな復活劇を楽しんでいる。

そして、もちろん、イタリアのロマンチシズムを持つ男であろう。乾いた笑顔の下から、サッリは最近「サッカーの中心に楽しいことがある。」と考えにふけった。

引用元 Last Word on Football、和訳者 cheren

 

 

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